イクメン・イクボス応援リレーメッセージ

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イクメン・イクボス応援リレーメッセージ > NPO法人ファザーリング・ジャパン理事 社会保険労務士 横井寿史
平成27年7月
NPO法人ファザーリング・ジャパン理事 社会保険労務士 横井寿史

NPO法人ファザーリング・ジャパン理事 社会保険労務士 横井寿史

イクメンが流行語大賞のトップテンに入ったのが2010年。あれから約5年後の今、イクメンという言葉は、ずいぶん定着してきたのではないでしょうか?

しかし、イクメンという言葉が残っているということは、イクメンとは珍しいものであるということを示しているともいえます。イクメンが好奇の目で見られている間は父親の子育てはまだまだ道半ばということでしょう。

NPO法人ファザーリング・ジャパンでは、まさにイクメンを応援するような講座を多数やっていますが、これはある意味イクメンという言葉を良い意味で廃らせる活動と言っても良いかもしれません。父親が育児に関わることを当たり前にするという活動だからです。「父親が育児をしていた時代もあったね」ではなく、「父親が育児をしていなかった時代もあったね」とブームを当たり前のものとするのです。

また、私たちが常々言っているのは「笑っている父親になろう」ということです。父親が笑っていなければ、父親が子育てを楽しめていなければ、子どもも笑っていられるはずがありません。また、母親が子育てを楽しめていなければ、子どもも笑っていられるはずがありません。子育ては決して楽ではありません。父親が子育てや家事に積極的に関わることで、母親も子育て等の負担が減り、子育てを楽しめるようになるのです。そして子どもや母親が笑顔になれば、自身もまた笑顔になれるという好循環が生まれるのです。

そうは言っても日々の仕事に加えて、家事や育児をこなすことは容易くありません。ただでさえ仕事が大変なのに家事や育児まで手が回らないと思われる方もいらっしゃるでしょう。

そこで重要なのがワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)という考え方なのです。旧態依然とした働き方を見直し、現代の生活環境にあった働き方を考えよう、そして変えていこうというのが現代の潮流です。

そしてその際に最も重要なのが、管理職の考え方です。いくら子育て世代が働き方を変えていこうとしてもその上司である管理職たちが従前の考え方のままでは、その変革は遅々として進まないでしょう。

実際、平成19年12月に政府は、関係閣僚、経済界・労働界・地方公共団体の代表等からなる「官民トップ会議」において、「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」・「仕事と生活の調和推進のための行動指針」を策定しましたが、7年以上経った現在においてもワーク・ライフ・バランスが取れていないと感じている方は多いことでしょう(※名古屋市の「第8回男女平等参画基礎調査」によると仕事と家庭生活のバランスがうまくとれていないと思う人の割合は30%超ある)。

そこで最近では、管理職層の意識改革が図られるようになってきました。育児をしている部下たちを支えるという意味からイクボスと呼ばれる管理職を増やそうという動きが出てきたのです。管理職層の意識が変われば、多くの職場で働き方の変革が起きることでしょう。

イクメンを増やすためにはイクメンだけの力だけでは難しく、社会的な応援が必要です。その点において、愛知県の取組である「あいちイクメン応援会議」は大変意義のあるものだと考えています。

父親が子育てに積極的に関わることが当たり前になり、イクメンという言葉が過去のものとなる日が来ることを願っています。

次回のリレーメッセージは愛知県経営者協会会員サービス部 部長 東村誠さん、よろしくお願いします。

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