株式会社青電社
-
- 業種
- 建設業
-
- 所在地
- 名古屋市守山区町南3番1号
-
- 従業員数
- 40名
〈企業担当者〉
- 男性の育児休業取得促進に取り組むきっかけ・背景
- 当社では、少子高齢化の進展と共に、育児と仕事の両立が重要な課題となっていることを認識しており、特に男性の育児参加を推進するための取り組みが求められています。これまで育児は女性が中心とされてきましたが、男性も積極的に育児に関わることで、家庭全体のバランスが改善され、働く両親の生活の質が向上すると考えています。また、育児休業の取得は、社員のリフレッシュや新たな視点を得る機会ともなり、職場復帰後のモチベーション向上にもつながると期待しています。
- 男性の育児休業取得促進にかかるこれまでの取組
- これまで一般的には育児休業は女性社員が主に取得する傾向でしたが、当社は男性従業員が多いこともあり、性別に関係なく育児休業を推奨する方針を取り入れています。具体的には、社員向けの育児休業に関する説明会を定期的に開催し、社内報やポータルサイトを通じて、育児休業制度の利用方法や取得に関する情報を周知しています。特に、管理職に対しても男性社員の育児休業をサポートする姿勢を示すよう、啓発活動を行っています。
- 取得促進にあたっての課題とその解決策、工夫した点
- 育児休業取得促進にあたっての主な課題は、社員が業務に対する責任感から、育児休業を躊躇してしまうことでした。特に、管理職や重要なプロジェクトを担当する社員にとって、育児休業の取得が職場に与える影響を懸念する声がありました。これを解決するために、業務の標準化と効率化を進め、育児休業中でも業務がスムーズに引き継がれるよう、引き継ぎマニュアルの整備やクラウドを活用した情報共有体制を強化しました。また、業務が属人化しないように、日常的にチーム内でのタスク共有を進め、特定の個人に依存しない業務体制を整えました。これにより、育児休業取得時も業務に支障が出ない環境を構築しています。
- 取得者がいる職場の業務継続のために取り組んだこと
- 育児休業中の業務継続においては、事前に育児休業取得者と業務内容の詳細な引き継ぎを行い、総務部内での業務分担を見直しました。特に、育児休業者が担当していた業務については、クラウドワーカーの活用や他の総務部員がサポートし、業務の滞りがないよう調整しました。これに加え、クラウドツールを用いたリアルタイムでの情報共有により、業務の進捗状況を常に把握できるようにし、育児休業者が安心して休暇を取得できる体制を整備しました。こうした取り組みのおかげで、職場全体の生産性を維持しつつ、育児休業取得者が業務復帰しやすい環境を構築できています。
- 定着に向けて、更に取り組んでいることがあれば教えてください
- 今後の取り組みとしては、さらなる柔軟な働き方の導入を進める予定です。具体的には、在宅勤務や短時間勤務など、育児中の社員が育児と仕事を両立しやすいような制度の拡充と浸透を検討しています。また、育児休業復帰後のキャリア支援プログラムや、育児をしながら働く従業員をサポートするためのメンター制度の導入も予定しています。これにより、育児休業取得者が安心して職場復帰でき、長期的に働き続けられる環境づくりを進めています。
〈男性従業員〉
- 育児休業を取得したきっかけ
- 第ニ子の誕生に伴い、家族との時間をより大切にしたいと考えたことが育児休業取得の 大きなきっかけです。妻もフルタイムで働いているため、育児や家事の負担を分担し、家庭全体のバランスを保つ必要性がありました。特に、出産直後のタイミングで家庭内のサポートが欠かせないと感じ、育児休業の取得を決意しました。また、会社からも育児休業取得を奨励されており、制度の利用がしやすかったことも大きな要因です。
- 育児休業を取得して良かったこと
- 育児休業を取得することで、子どもとの時間をたっぷり取ることができ、育児に深く関わることができました。特に、新生児期の大切な瞬間に立ち会い、子どもの成長を身近で感じられたことは、貴重な経験となりました。また、第二子の誕生が第一子に与える悪影響 (いわゆる赤ちゃん返りなど)の懸念もありましたが、第一子との時間も併せて作ることができ、結果的には心配は不要でした。さらに、妻の負担を軽減できたことで、家庭内の雰囲気が良くなり、夫婦間での協力関係がさらに強まりました。加えて、育児に専念することでリフレッシュでき、職場復帰後には新たな視点を持って仕事に取り組むことができました。
- 育児休業の取得にあたり、円滑に業務を引き継ぐ上で工夫した点
- 育児休業に入る前に、業務の引き継ぎを十分に行いました。特に、担当していた業務については、クラウド上にマニュアルや関連資料を共有し、総務部内の誰でもアクセスできるようにしました。また、重要な業務についてはクラウドワーカーに依頼し、日常業務は総務部の他のメンバーに分担してもらうことで、育児休業中でも業務が滞らないよう工夫しました。さらに、業務の進榜状況を定期的に報告してもらう仕組みを整え、私が不在でも安心して業務が進むように配慮しました。
- 育児休業の取得経験を通して業務に生かせていること
- 育児休業を通じて、限られた時間の中で効率的にタスクをこなすスキルが身につきました。育児中は時間に制約があるため、効率的な時間管理の重要性を実感し、このスキルを職場に持ち帰ることができました。また、チームで協力して仕事を進めることの重要性も再認識し、総務部の業務においても、メンバー全員が一丸となって取り組む体制を意識するようになりました。これにより、部門全体のコミュニケーションが向上し、業務の効率化にもつながっています。
- これから育児休業の取得を検討している方へのアドバイス
- 育児休業は、子どもとの絆を深め、家族全体の生活バランスを見直す良い機会です。また、育児に関わることで得られる視点やスキルは、仕事にも十分に生かすことができます。業務の引き継ぎを事前にしっかりと行い、信頼できるチームメンバーと連携することで、安心して育児休業を取得できますので、ぜひ取得を検討してみてください。家族にとっても、自分にとっても大きな成長の機会となるでしょう。
