企業の取組事例
（育児休業取組状況等の公表）

〈企業担当者〉

男性の育児休業取得促進に取り組むきっかけ・背景

会社として育児と仕事の両立支援対策について具体的に考える事になった事や、コロナ禍で同居家族以外の支援(里帰りや手伝いに来てもらうなど)が受けづらくなり、必然的に夫である男性従業員も妻の為に育児休業を取らざるを得なくなり、育児休業を希望する男性従業員が出てきたことです。

男性の育児休業取得促進にかかるこれまでの取組

育休取得促進のパンフを作成し、社内メールで配布しました。社内イントラに育児休業取得に関する情報が見られるサイトを作成しました。

取得促進にあたっての課題とその解決策、工夫した点

男性社員でも育児休業が取れる事が社内で周知されていなかったので、取得できる事や取得方法などを社内メールの一斉送信で全従業員向けに案内しました。
育児休業の申し出がしやすいように、所属長向けでも育児休業取得についての案内をし、申し出があった時に仕事面で協力してもらえるようにお願いしました。
休業希望者には取得時期のタイミングや、休業中に得られる収入に関してなど個人ごとにアドバイスや面談をしました。
出生報告に来た休業申出のない従業員に対しても、育児休業制度があり利用できる事を案内しました。

取得者がいる職場の業務継続のために取り組んだこと

休業申出をする前段階で、休業希望者の上司にも同伴してもらい、育児休業制度や会社で行っている育児に関する支援制度の説明を行い、休業前・復帰後も配慮するようにお願いしました。

定着に向けて、更に取り組んでいることがあれば教えてください

育児休業の取得状況の公開、取得事例、過去に案内した育休取得関連の情報を社内イントラで掲載しています。

〈男性従業員〉

育児休業を取得したきっかけ

第一は妻から取得して欲しいという要望があったことですが、同じ部署内で既に男性の休業取得の前例があったことや上司からの勧めも後押しとなりました。

育児休業を取得して良かったこと

休業中は育児に専念できる為、ミルクを飲ませたりオムツを替えたりといった1つ1つのお世話をこなせる様になりました。
就業しながらではどうしても片手間になってしまうと思われるので、専念できる環境というのは有難かったです。

育児休業の取得にあたり、円滑に業務を引き継ぐ上で工夫した点

業務の進捗をキリの良い所まで進めたことや、引継ぎの資料を普段より入念に作成しました。
また休業前の業務においても、共同作業者と普段より多めにコミュニケーションを取る事で、業務情報を普段から共有し引継ぎの手間を最小限に出来る様に留意しました。

育児休業の取得経験を通して業務に生かせていること

休業前よりも、よりワークライフバランスに気を配る様になった事で、業務のスケジューリングについても、休業前は散漫だった部分をより効率的に計画出来る様になった気がします。

これから育児休業の取得を検討している方へのアドバイス

家庭での生活があっての会社生活だと思うので、育児休業は新しい家族を迎え新しい家庭生活を構築するのに必要な時間であると共に、新しい会社生活を始めるにあたっても重要な準備期間であると思いますので、積極的に取得すべきだと考えます。