トヨタファイナンシャルサービス株式会社
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- 業種
- 金融業・保険業
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- 所在地
- 名古屋市西区牛島町6番1号名古屋ルーセントタワー
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- 従業員数
- 150名
〈企業担当者〉
- 男性の育児休業取得促進に取り組むきっかけ・背景
- 新型コロナをきっかけに社会全体の考え方や風潮が変化したことで、企業が柔軟かつスピード感を持って時代や環境の変化に適応することの重要性を再認識いたしました。
従業員の抱える育児・介護をはじめとした様々な事情に理解を示し、柔軟な働き方が実現できる制度の整備と職場環境の醸成は、現代企業にとって達成必須のミッションであると考えています。
- 男性の育児休業取得促進にかかるこれまでの取組
- 配偶者が安定期に入った社員には個別で「仕事と育児の両立に関する説明会」を実施したり、男性の育児修取得レポートを社内展開したりしています。
また、管理職向けのハラスメント研修では男性の育児休業についての理解を促しています。
- 取得促進にあたっての課題とその解決策、工夫した点
- 各部門が少人数で構成されているため、一人でも抜けると職場に大きなインパクトを与えてしまうことが課題でした。育児休業に限らず不測の事態に備えられるよう、ここ数年はオープンポジションの中途採用に注力しております。
- 取得者がいる職場の業務継続のために取り組んだこと
- 取得者希望者には、所属長に早めに申し出て業務調整を依頼するよう伝えています。
また上記の通り、職場への影響を抑えるために中途採用で人員増強を進めております。
- 定着に向けて、更に取り組んでいることがあれば教えてください
- 特にございません。これまでの取り組みを継続していく予定です。
〈男性従業員〉
- 育児休業を取得したきっかけ
- グループメンバーに最初に妻の妊娠を報告した際、「育休は取らないんですか?」「せっかくなのでぜひ取って話聞かせてください!」という言葉をいただきました。私から育休のご相談をするよりも前にそのような言葉を上司やメンバーからいただけたことは大変心強く、チャレンジしてみようと腹を決めました。また、「出産後母体が妊娠前の状態も戻るには2か月要する。それまでにサポートしてもらえるならたとえ1か月間でもありがたいことはない」という同僚のアドバイスもありました。
- 育児休業を取得して良かったこと
- 「家族で支え合って生活している」という当然のことを強く自覚します。「仕事」は生活に欠かせない重要な側面ですが、もう一方で「家庭」があり、そこで展開されている日常は普段職場では経験できず、また週末や休日での一時的な育児体験ともまた違ったもののように思います。何よりも、「子供と24時間過ごした」という時間そのものに尊いものがあるように思います。
- 育児休業の取得にあたり、円滑に業務を引き継ぐ上で工夫した点
- 担当業務個々において、情報を抜け漏れ遅滞なく把握できる体制を構築しておいたことです。 具体的には週次ミーティングの実施と、ミーティングマテリアルの標準化(抜け漏れなく進捗や課題を把握できるもの)です。このおかげで休職中の業務の割り振りはしやすかったです。
(注:1か月という短期間取得でしたので機能しましたが、年単位でどうなのかは不明です。)
- 育児休業の取得経験を通して業務に生かせていること
- 子育て世代の同僚を慮ったコミュニケーションは、具体的な想像を伴うことでよりスムースで効果的なものになるような気がしています。
- これから育児休業の取得を検討している方へのアドバイス
- 子どもと同じくらいの比重で奥様のケアをお願いします。女性は授乳などで物理的に子供に張り付く必要があるので、ストレスは男性の比ではないと思います。短時間でも一人の時間の創出をしてあげられるよう心掛けるとよいと思います。
また、自分の育休期間終了後を見据え、奥様ー 人でのオペレーションになったときのことも二人でよく話し合っておくとよいと思います。