企業の取組事例
(育児休業取組状況等の公表)

本多電子株式会社

  • 業種
    業種
    製造業
  • 所在地
    所在地
    豊橋市大岩町字小山塚20番地
  • 従業員数
    従業員数
    213名

〈企業担当者〉

男性の育児休業取得促進に取り組むきっかけ・背景
産後パパ育休の法令新設に伴い、当社においても男性が育児休業を取得しやすい環境を整えたいと考えたため。
男性の育児休業取得促進にかかるこれまでの取組
既存の育児・介護休業規程に出生時育児休業(産後パパ育休)の項目を追加した。社内に周知するため、外部の先生を招き、社内にて育児・介護休業について説明会を行った。
取得促進にあたっての課題とその解決策、工夫した点
出生時育児休業(産後パパ育休)の申出書フォームを作成するにあたり、どのような記入事項が必要なのか情報収集に時間を要した。申請において記載内容がわかりやすい書式とするため、1枚の書式で申出書/撤回申出書/期間変更申出書の申出および決定通知書を発行できる書式に工夫した。
また、男性社員に子供が産まれることを知った際は、該当社員に対し、育児休業の個別説明を行っている。
取得者がいる職場の業務継続のために取り組んだこと
事前に所属部門長に引き継ぎなどの業務調整をするよう依頼し、必要に応じてフォローを行った。
定着に向けて、更に取り組んでいることがあれば教えてください
採用活動や新入社員の雇入れ時に男性の育児休業が取得できることを伝えている。

〈男性従業員〉

育児休業を取得したきっかけ
育休取得のきっかけは、法改正に伴う社内説明会に参加し、産後パパ育休などの自分の権利や育休の取得方法について知ったことです。さらに、我々夫婦は、共同で育児を行うことを重要視しており、特に産後の期間において、妻の身体的負担を軽減し、家庭内での協力を強化することが必要だと感じていました。この考えが、育休取得の目的です。
また、社内で既に産後パパ育休の実績があったことが、育休取得の後押しになりました。
育児休業を取得して良かったこと
まず、育休取得の目的を達成できたことです。とても満足感しています。さらに、育児休業期間中に将来の復帰を見越して生活を整えたことから、復帰後に仕事と育児をうまく両立できています。
また、育休取得によって、家庭や個人の時間が重要であることを再認識し、同僚が休みを取る際は、休み取得のハードルを下げ、業務のサポートをする意欲が高まりました。
育児休業の取得にあたり、円滑に業務を引き継ぐ上で工夫した点
育休を取得する意向を早めに上司に伝えました。そのため、上司は十分な時間を確保して業務の引継ぎ計画を立てることができました。特に重要なのは、既存の業務に関しては、育休前にできる限り完了させることです。完了が難しい業務については、丁寧な引継ぎを行いました。
また、新たな案件に関しては、育休期間中に完了が難しいものは引き受けないようにしました。これにより、育休期間中の業務負担を管理しやすくしました。
育児休業の取得経験を通して業務に生かせていること
育休中に感じたことは、育児は自分の状態に関わらず、遂行しなければならない責任があるということです。自分の状態とは、育児の例では、自身の機嫌、不安感、モチベーション、眠気などが含まれます。これは、仕事においても同じことが言えますが、育児の方が自分の状態の変化が大きく、負荷も高いと感じました。
この点から、自己管理の重要性と、特に気持ちを整理し、責任を果たすための自制心が鍛えられました。特に気が進まない仕事に対処する際には、自分の感情を意識的に整理し、責任を果たすことに焦点を当てるようになりました。
これから育児休業の取得を検討している方へのアドバイス
自分の権利と職務に対する責任を理解し、それに基づいて行動することが重要です。まず、社内規程の内容を詳しく確認し、自身に与えられた権利を把握することから始めてください。権利を行使するにあたっては、それが及ぼす影響に対して責任を持つことが欠かせません。具体的な行動として、できるだけ早く上司に相談することや、育休期間中に業務の円滑な引き継ぎを行うための文書や情報を整備することが挙げられます。
育休取得の効果は、期間中にとどまりません。育休中には、夫婦間の育児に関する考え方を調整し、育児の基盤を築く良い機会です。これがあれば、復帰後も育児と仕事を両立させるための土台が整います。また、自身が育休を取得したことが、後続の人たちに育休取得の機会を促します。

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