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WLBを本質から見つめなおし、
新たに
「WLM(ワークライフマネジメント)」
の概念を確立
自己を成長させてゆく10年計画を実行中

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ブラザー販売株式会社

WLM(ワークライフマネジメント)で
理想の生き方を実現していく
ドッジボール

育児休業法が制定される前から、育児・介護の両立支援制度に力を入れている当社は、より現実に即した制度作りを目指して改革を始めました。「従業員ひとりひとりが誇りややりがいを持って働ける会社になるためには、個人が仕事を通して自己の成長を実感し、さらに会社の成長に貢献しているという実感を持つことが必要であり、自分自身の人生全体としての満足度も高まっている必要がある」…こうした考えから、育児や介護と仕事との両立の必要性に迫られた従業員に留まらず、すべての従業員のWLBのマインドを醸成するため、数々の施策を行っています。
まず、掲げたのは「WLM」(ワークライフマネジメント)という概念です。仕事も生活も自らの意思を持ってコントロールし、充実した人生設計をたてることで理想の生き方を実現してもらえるよう、この「WLM」を経営課題の一つと位置づけ、様々な機会をとらえてメッセージを発信しています。
活動初年度は価値観の共有を主眼に、経営者自ら全国の事業所を回り、従業員と直接対話する「社長と語る会」や社長ブログのテーマに採用するなど、会社側の本気度を感じてもらえるよう個人に向けて展開。また二年目には、WLMに取り組んだ優秀なチームや個人を表彰するWLM大賞(副賞あり!)を設けるなどチームへの声がけを強化、三年目にはチームで成果をあげるよう呼び掛けていきました。
このような取組の継続によって、年に一度実施しているES(従業員満足度)調査の総合満足度では、調査開始(2001年)に比べ3割以上改善することができました。10年後を見据えた現在の計画を元に、引き続き、様々な取組を継続して行っていきます。

Initiatives

01 育児・介護に関する先進的な取組

●1歳6ヶ月もしくは1歳を超えた最初の3月31日の翌月末まで(最長2年29日)取得できる育児休業
●3時間まで(分割可)短縮できる育児短時間勤務(小3まで)
●子1人につき年10日取得可能な看護休暇(小6まで、人数制限なし)
●育児休業と同じ期間に利用できる8日間の育児支援休暇(有給)
●家族1名につき通算3年利用できる介護休業
●3時間まで(分割可)短縮できる介護短時間勤務(6年間)
※ただし6年間には但し介護休業期間も合算する
●対象家族1名につき年10日取得できる介護休暇
●休業または短時間勤務を利用する従業員への退職金算定の加算
●派遣社員受け入れ・職員の異動など人員補充の配慮
●社内報の送付や個別連絡など育児・介護休業者への情報提供
●復帰1カ月前の面談等復帰サポート体制の整備
  • 有給休暇を拡大して男性の育児参加を応援

    WLMへ舵を切った理由のひとつに、「男性従業員の育児休業取得の低さ」がありました。その障壁になっているものが収入の減少であると考え、配偶者の出産にかかる特別有給休暇4日間をベースに、その日数を8日間に拡大、取得可能期間を育児休業と同期間に設定することで育児休業に読み替えることを可能としました。これにより、多くの従業員が、より育児に積極的に参加できるようになりました。
    この有給の育児支援休暇の導入には1年かかりましたが、多くの従業員から「本当にうれしい」「ありがたい」といった声が人事部へ寄せられています。

Cases

02 WLBにつながる様々な取組

  • WLM推進委員を中心に
    残業しない「よい習慣づくり」を推進

    WLMを進めていく中で、誰でもすぐに実践できる「よい習慣」を身につけようと、内閣府「カエル!ジャパンキャンペーン」に参加しました。職場ごとに結成したチームから選出したWLM推進委員を中心に、全社一丸となって活動を展開。毎週水曜日は「定時の日」、金曜日は「定時推奨日」と設定したほか、イントラネットを利用して全従業員のスケジュールの見える化を図り、意識付けを行いました。
    さらに、社内イントラネットにWLM専用ページを作成しました。例えば、育児に関する制度利用については、妊娠発覚から復帰まで、それぞれの立場(本人・パートナー・上司・同僚)で、どのタイミングに何をすればいいのかを一覧にするなど、分かりやすい情報提示に努めています。
Challenge

03 challenge for the future

  • 全従業員に「スケジュールの見える化」を図り
    心身ともにリフレッシュできる時間と機会を創出したい

    WLMは、会社を存続するための重要な経営課題でもあり、従業員の意見を取り入れながら、長い期間で実現させていくものです。そのため、運用当初は概念を定着させていくことに腐心しました。
    現在は、計画的に業務を行うための「スケジュールの見える化」をベースに、自分の仕事の進め方を客観的に把握し、仕事のやり方を改善することで、「定時の日の敢行」「ミニリフレッシュ休暇の取得」「自己啓発の促進」につなげていけるよう活動しています。

Advise

04これからWLBに取り組む企業様へのアドバイス

  • 制度の設定からではなく、WLBとは何かを
    追求するところからスタートしてみましょう

    我々は、長らくWLBを進める中で、WLBが子育てや介護などとの両立支援の文脈で語られがちになってしまう現実を実感していました。そこで、WLBの本質とは何かを突き詰めていくところから議論をはじめ、ワークとライフは「すべての働く人の豊かな人生に関わるもの」であることに気付きました。そのことを会社が行う施策の偏りによって歪んで伝わってしまうことがないよう、「すべての従業員のWLMの実現は経営課題である」というメッセージを、運用の最初の段階から明確に打ち出し、この活動は満を持してスタートしたのです。今では多くの方から「人事部が今度は何をしてくれるのだろう」と期待を寄せてくれるようになりました。施策を実現させるには、経営者をはじめ多くの人の情熱が必要です。皆が長く働けて、定年後もイキイキできる生き方をしてもらうにはどうしたらいいか。そのための風土づくりをしっかりと皆に根付かせて制度運用を行っていくといいのではと思います。

Feedbacks

05社員の声

  • 二人目の出産に際し育児支援休暇を利用いたしました。一人目(長女)の保育園の送迎や行事などで利用できてよかったです。
    充実した制度は部内にも周知されており、育児時短で勤務している人や育児支援休暇取得経験者もすでに何人かいまおりましたので、自分が育児休暇を取得する際も、部内のメンバーは快く協力をしてくれました。

企業データ

ブラザー販売株式会社

  • 業種
    卸売業・小売業
    所在地
    名古屋市瑞穂区
    従業員
    375名(男性261名、女性114名)
    事業概要
    ・FAX、プリンタ、デジタル複合機、電子文具、
     家庭用ミシン等の卸及びマーケティング。
    ・取扱製品の問合せや修理、メンテナンスなどの総合サポート
    URL
    http://www.brother.co.jp/bsl/index.htm