アンデン株式会社
- 社員のニーズを取り入れた制度により
利用者の増加を促進 -
弊社では、労使が「相互信頼・相互責任」のもとに、定期的に労使協議会を開催し、年次有給休暇取得に向けた取組や子育て支援など、社員のニーズに合うよう制度の見直しを図っています。例えば、失効する年次有給休暇を最大20日まで積立できる「やすらぎ休暇」、3日間の連休が取得できる「連続休暇」、勤続年数に応じて連休で取得できる「リフレッシュ休暇」など、年次有給休暇の取得促進のための取組を行っています。また、リフレッシュ休暇に合わせて使ってもらおうと考えられたのが、48歳以上の社員とその配偶者に与えられる「永年勤続旅行制度」です。勤続年数によって旅費が与えられる制度で、ほぼ100%の社員が定年を迎えるまでに利用し、社員の励みとなっています。これらの取組によって、年次有給休暇の取得率が、目標の80%を達成しようとしています。
育児・介護に関する先進的な取組
- ●子が3歳になるまで取得できる育児休業制度(製造部門)
- ●子が6歳まで取得可能な所定外労働の免除制度
- ●配偶者出産休暇制度
- (2日間特別休暇として取得可能)
- ●最長1年取得できる介護休業制度
部署ごとに子育て支援のかたちを変え支障のない働き方を推進
アンデンでは、配属部署によって子育て支援制度が異なっています。事務部門では、フレックスタイム制度が適用されており、1年6ヶ月の育児休業の後、子が3歳未満まで短時間勤務で対応しています。
製造部門では、子が3歳になるまで育児休業が取得できます。また復帰の際には、ライン作業を安定して行えるように配置するほか、残業や交代勤務もさせないように周囲が配慮して、子育て中の社員の負担を軽減しています。
また、部署に関わらず、女性社員同士の結びつきが強く、子育て関連の制度について、情報交換が活発に行われています。さらに、風通しのよい職場風土づくりのため、社長と全社員の意見交換会を行っており、その中から、子育て中の女性社員の意見が取り入れられています。
WLBにつながる様々な取組
- ●半日単位で月4日取得できる半日年次有給休暇制度
- ●永年勤続旅行制度
- ●定期的なメンタルヘルスチェックの実施
- ●復帰前のリワークプログラム
- ●フレックスタイム制
- ●やすらぎ休暇
- 失効する年次有給休暇を最大20日間まで積み立て可能。
傷病時、家族の看護時等に利用可能。
もしものときに安心な長期間保障の
不安のつきまとう「休職」という事態にも、最長3年間の在籍が認められています。メンタル不調だけでなく、けがや病気になってもきちんと治療に専念できる期間が保障されているため、「もしものとき」にも安心できる制度となっています。また、復帰の際は、状態を見ながら配置や業務内容を変えるなど、長く働けるように配慮されます。
休職制度
このリワークプログラムによって実際に復帰する例も多く、将来への安心感が、働きがいを生んでいます。
challenge for the future
- 現在、55歳の社員を対象に、年金生活を前にした働き方を考える「ライフプランセミナー」を行っています。今後はさらに拡大し、新入社員や30歳前後の社員を対象に、将来の生き方をプランニングするセミナーも行いたいと思っています。結婚するタイミングやお金の流れ、それに伴う働き方などを見通せるようにすることが、この先の生きがいや働きがいにつながると考えています。
これからWLBに取り組む企業様へのアドバイス
最初に制度を利用するキーマン(キーウーマン)が成功のカギ
法改正をきっかけに見直しを始め、一つひとつの課題を、その都度改善するよう取り組んできたことが、結果的によかったと感じています。
そして、新しい制度を制定するにあたっては、キーマン(キーウーマン)が必要だと思います。誰かが先陣を切って制度を利用して、それが上手にまわっていくことを証明できれば、その後は、皆が続くため、第一人者を見つけることが成功のカギになります。
アンデン株式会社
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- 製造業
- 安城市
- 1631名(男性:1319名 女性:312名)
- 自動車リレー・コントローラ・ETC車載器など、自動車用エレクトロニクス技術を応用した製品を開発・製造する電子系メーカー
- http://www.anden.jp/