春日井製菓株式会社
- 組織図に象徴される社員を大事にする社風
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春日井製菓の社風は、「組織図」に象徴されています。通常、組織図はピラミッド型であり、社長が一番上ですが、当社の組織図は逆ピラミッド型で一番上は「お客様・取引先・地域社会」です。そして、その次がお客様に一番近い「社員」、社員を「管理職」が支え、「社長」が一番下でバックアップするというものです。常に会社は、お客様のためには…、社員のためには…といつも考える組織を目指しています。
現在の社内テーマは、「社内の風通しをよくする」ことです。これは、2年ごとに行っている社員アンケートから「同じ部署同士の関係は良いが、他部署との連携は弱い」ということがわかったからです。そのため、社長はじめ社員全員を役職ではなく「○○さん」と呼ぶ…というような簡単なことから、泊まり込みで議論の場をもつ「オフサイドミーティング」の開催まで、様々な取組をしています。また、子が3歳まで取得できる育児休業や、子が小学校3年生年度末まで利用可能な育児短時間勤務制度など、実情に即した制度整備で、利用促進を図っています。笑顔を届けるお菓子の会社ですから、社員には、いつもやりがいと夢を感じて働いてもらいたいと願っています。
育児・介護に関する先進的な取組
- ●育児休業は、子が3歳まで取得可能
- ●育児短時間勤務制度は、子が小学校3年生まで利用可能
社員のやりがいを育て会社が成長する仕組み作りを
会社の成長のためには、社員にやりがいを感じてもらうことが不可欠です。例えば、業務上、気がついたことを提案する「改善提案書」や新商品の参考になるような情報を提供する「情報カード」を随時募集し、それらに対して評価される仕組みは、社員のやる気をアップさせる効果があります。さらに、それらの集大成である「改善活動大会」は毎年行われ、全社員が参加して盛り上がるイベントになっています。また、改善提案によるコスト削減効果の一部をその職場で自由に使える制度(自由枠)もあります。職場の設備費や懇親会費用など目に見える形で還元され、「やりがい=会社の成長」という意識を育てる工夫をしています。
WLBにつながる様々な取組
- ●毎週水曜ノー残業デー
- ●役職者の有給休暇取得の義務化
- 部下が取得しやすいよう、前期3日・後期3日の有給休暇取得を義務化。部署・個人別の取得表を配布
- ●正規・非正規雇用転換制度
- ●65歳定年制(パート含む)
- ●オフサイトミーティング
- 他部署との風通し向上のため泊りがけで行う勉強会&懇親会
- ●家族やOBの工場見学
- 夏場のオフシーズンを利用し、社員の家族やOBを招いて行う工場見学会
challenge for the future
- 心の健康に関しては、5~6年前から人事課を中心に取り組んでいます。管理職は研修会でメンタルヘルスの最新情報や職場での対策を学び、社内でも専門のカウンセラーを配置するなど、積極的な予防策を行っています。これらの取組の総まとめとして、平成25年3月には、職場復帰プログラムが完成しました。実際にそうなった時に、会社としてどのように対応するかという指針を、あらかじめ立てておいたほうが良いと考えています。
メンタルヘルスだけでなく、これからは介護に関する対策も必要だと痛感しています。
社員の声
利用した制度:子育て支援制度
私は育児休業を3回利用しました。現在も短時間勤務の制度を利用し、1日7時間勤務をしています。出社時間を1時間ずらすことで、忙しいながらも家事や保育園の送迎を滞りなく行うことができます。また、保育園からの急な呼び出し等に対しても、業務をカバーしてもらうことができ、本当に助かっています。この経験を踏まえ、これから制度の利用を考えている人がいれば、積極的にアドバイスができればと思っています。
【総務部 人事課 A.Sさん】
春日井製菓株式会社
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- 菓子製造業
- 名古屋市
- 455名(男性251名、女性204名 平均年齢37歳)※平成28年8月現在
- キャンディ、グミキャンディ、豆菓子、チョコレート等の製造・販売
- http://www.kasugai.co.jp/