富士機械製造株式会社
- 法を上回る制度の制定などは
労使で話し合いながら柔軟に対応 -
当社では、WLBについて、法改正と共に少しずつ進めてきました。法で定められた基準の制度を制定する一方で、ニーズに合わせ、育児短時間勤務など法を上回る制度もできています。また、失効年次有給休暇を年最大で25日積み立て、積み立てたものをリフレッシュ休暇やボランティア休暇、配偶者出産時の育児休暇として使えるようにし、さらなる制度利用の促進を図っています。社会状況を見て、労使で話し合いながら今後も必要な制度を検討し、かつ、法改正などにも柔軟に対応していく考えです。
育児・介護に関する先進的な取組
- ●子が小学校入学前まで利用できる育児短時間勤務制度
- ●配偶者出産時にストック有給(積み立てた失効年次有休休暇)から2日間取得
- ●男性の育児休業取得実績あり
- ●介護休業取得者で一定の要件を満たした場合、介護休業手当を支給
WLBにつながる様々な取組
- ●ノー残業デー
- 月2回。部署ごとに繁忙期などを考えて期初に設定。
- ●失効した年次有給休暇の積み立て制度
- 1年間で最大25日まで積み立てができる。積み立てたものはリフレッシュ休暇やボランティア休暇、育児休暇、配偶者の出産休暇などに使える。
- ●リフレッシュ休暇
- 勤続年数10年、20年、30年(50歳以上)の社員に付与。20年、30年を越えた社員がリフレッシュ休暇を取得する時は給付金を支給。
- ●全社一斉年次有給休暇
- 労働組合と協議して2日間設定。8月の夏期休暇に組み合わせ長期休暇にするケースが多い。
- ●残業を減らすため細かな報告相談を実施
- 毎日、仕事の進捗を上司と部下が確認。残業が必要かどうかを上司と相談し決めることで残業時間の短縮に努める。
- ●短時間勤務制度
- 最大短縮して6時間。始業を繰り下げたり、就業を早くしたり個々の都合に合わせられる。
- ●人事部に産業カウンセラーの有資格者が在籍
- ●希望する社員にメンタルヘルス研修を実施
- ●簡易ストレス調査を年1回実施
- ●会社が認める資格取得には報奨金を支給
- ●家族向けの会社見学会
- 3工場で行い、平成24年は、約200人が参加。工場の案内や、子ども用名刺を作り名刺交換をしたりしてもらう。
休暇の取得を促進し、
年次有給休暇の一層の利用促進を図るため、失効した年次有給休暇を1年最大25日まで積み立てることができます。積み立てた年次有給休暇は、リフレッシュ休暇やボランティア休暇、育児休暇、配偶者の出産休暇として利用できます。こうした休暇を取得しやすい環境作りは、今後も継続していく考えです。なお、リフレッシュ休暇については、勤続年数が10年、20年、30年(取得する社員の年齢50歳以上)の社員に付与されます。また20年、30年(取得する社員の年齢50歳以上)を越えた社員がリフレッシュ休暇を取得する時は給付金の支給も行っています。
オン/オフの切り替えを促す
こうして年次有給休暇の取得を促進することで、オン/オフの切り替えを促し、勤務時間の効率化をより高めていく考えです。
challenge for the future
- 制度を利用する社員が、特定の部署や人に偏らないようにすることも必要と考えます。そのため、制度利用を平準化していくことも課題の一つです。また、社員間で交流を深めてもらうため、平成24年度は「フェスティバル」と題したお祭りや、平成23年度は「ソフトボール大会」などを実施。家族を招き仕事を知ってもらうことにも努めています。こうした活動を継続して、社員間の交流をより深めていこうと考えています。
これからWLBに取り組む企業様へのアドバイス
制度を設けても、利用する社員がいなければ意味がありません。制度を利用してもらうためにも、コミュニケーションが取りやすい職場風土を保つことが大切だと思います。職場は多くの社員が働く場所。お互いが相手を思いやって、何かあった時にカバーし合える状況を作ること。「アットホームな雰囲気だね」と言っていただくこともありますが、そうした環境整備も大事ではないでしょうか。
富士機械製造株式会社
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- 製造業
- 知立市
- 1607名(男性1399名、女性208名)
- 電子部品組立機、工作機械の製造
- http://www.fuji.co.jp