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働き続けたい社員の状況変化に対応した
仕事と生活の両立支援で
社員の活躍をバックアップ

introduction

トヨタ紡織株式会社

共働きの増加など、変化する環境に合わせ
働きやすいWLBの制度を充実

近年、共働きの増加など働き方自体が変わりつつあり、弊社でもそういった環境に対応すべくWLBに関する制度を手厚くしてきた背景があります。WLBへの取り組みは、平成17年に次世代育成支援対策推進法が制定されたのを機に、より注力しました。
以前は結婚・出産を迎え退職していく女性社員が多かったのですが、出産後も働き続けたいという希望を持つ女性社員の声に応じ、子が3歳まで利用可能な育児休業制度など法定を上回る制度の導入を行っています。
制度の充実により、出産後も働き続けやすい環境への整備は整いましたが、今後は、さらに、そういった社員の意欲に応え、通常勤務者と同様に、活躍の場を広げられるような「攻め」の支援を行っていきたいと考えています。

Initiatives

01育児・介護に関する先進的な取組

●産前休暇が8週間取得可能
●子が3歳まで利用可能な育児休業制度
●4時間、6時間、7時間から選択可能な育児短時間勤務制度
事務部門は子が小学校2年生終了まで、製造部門は子が3歳まで利用可能。
●育児と仕事の両立を支援するサポートブックを作成(2012年2月に発行)
●託児所「たっちっちハウス」が利用可能(トヨタグループ5社が共同運営)
●同一家族に複数回、通算1年間利用可能な介護休業制度
●93日まで利用可能な介護を理由とした短時間勤務制度
  • 仕事を続ける女性社員を支える制度

  • 働き続けて、自身のキャリアプランを描きたいという女性社員をサポートするために、出産、子育てに関する手厚い制度があります。たとえば、8週間取得できる産前休暇制度、子が3歳まで利用可能な育児休業制度などがあり、いずれも法定を上回る制度となっています。
    こうした制度を充実させる一方で、育児休業から復職まで利用可能な制度の説明と利用フローを掲載したサポートブックの作成を行い、制度利用者の混乱を防ぐとともに、「妊娠したらまず始めること」など、やるべきことを期間ごとに解説することで、スムーズな制度利用を促進しています。社内イントラ・ネットでも閲覧できるようにし、全社員への制度周知を徹底しています。
    こうした取り組みを重ねた結果、育児休業に関する制度を利用している社員は大幅に増加するなど成果を挙げています。

Cases

02 WLBにつながる様々な取組

  • ●「イキイキと働くためのガイドブック」によりWLBについて周知
    (2005年発行。新たな取組内容を掲載するため2012年に改訂)
    ●イントラ・ネットに「イキイキと働くためのガイドブック」を掲載するほか、上司向け説明会や教育の機会で活用
    ●コミュニケーションデー
    部署毎に週1日をノー残業デーに設定
    ●年次有給休暇の取得計画書
    月末に部門ごとに取得計画書を作成、月に1日は年次有給休暇を取得するよう促進
●3日間の連続休暇取得の促進
●年休取得推奨日
年2回ほどある工場の休業日には、事務職の社員も年次有給休暇を取得するよう促進
●半日単位での年次有給休暇取得が可能
●永年勤続休暇取得の促進
勤続15年から、20年、25年と5年刻みで取得できる永年勤続休暇。永年勤続の年度内に5日間(年次有給休暇)の休暇の取得を促進
●職場労使懇談会で時間外勤務時間と年次有給休暇取得率を確認
労働組合と残業および年休の取得率について月に1度確認。時間外労働の状況確認と、年次有給休暇取得率の低い部署の管理者に対して注意喚起。
●傷病安心休暇
年次有給休暇は2年間繰り越して最大60日まで積み立てられる。さらに、失効した年休は、最大20日積立可能で、傷病の際に利用できる。
●育児休業中に通信教育を受講可能
語学や資格取得などの通信教育受講費用の補助
Challenge

03challenge for the future

  • 制度の設備の先にある「攻め」の支援で
    意欲的な社員がさらに活躍しやすい環境づくりへ

    育児・介護支援や年休取得促進、残業低減など、社員を「守る」制度を充実させてきました。しかし、その制度の枠組みの中で、意欲的に働く社員が増えてきているかというと、まだまだ不十分です。たとえば育児休業から復帰後、通常勤務者と同じように「責任ある仕事に携わりたいが、定型業務しか任せてもらえない」という声があがっています。これからは、いかに制度を活用し、活躍していただくか、「守り」支援から「攻め」の支援に転じていかなければならないと思っています。

Advise

04これからWLBに取り組む企業様へのアドバイス

  • 集中して仕事をするための制度、という意識が必要

  • 推進者、推進部署を決めて取り組むことが大切ではないでしょうか。社員にとって、利用しやすい制度を作るためには、そういった先頭に立つ社員の存在が不可欠だと感じています。
    そして制度を制定してからは、利用する社員の意識改革も重要です。ただ単に制度を利用して休むのではなく、しっかり休むということは、次に集中して仕事を行うためだという意識を持ってもらうこと。そうした利用する側の意識改革も行っていく必要があると思っています。

企業データ

トヨタ紡織株式会社