東海ゴム工業株式会社
- 子育てに積極的な若い世代の
ニーズを受け止め制度改革を実施 -
当社が、WLBに取り組むきっかけは、平成20年に中期経営計画を策定する際、「今後会社がグローバルに発展していくうえで、多様な人材活用を進めるためには、社業の中心となる20~30代の社員にとって働きやすい環境を作る必要がある」と考えたからです。
そこで、子育て世代に向けて、「育児奨励休暇」「配偶者出産休暇」など、男性も取得しやすい育児支援制度を導入しました。翌平成21年に本社小牧製作所敷地内に託児所「コアラぽっけ」を設置。平成22年には育児フレックスタイムの利用期間の延長等の充実を図り、社員が育児に積極的に関わることができる環境整備を進めています。
育児・介護に関する先進的な取組
- ●事業所内託児所「コアラぽっけ」を設置
- ●育児休業取得可能期間を子が2歳までに
- ●男性の育児参加促進のため、育児奨励休暇(5日間・有給休暇)を導入
- ●育児フレックスタイム制度は、子が小学校卒業するまで利用可能
- ●介護休業は最長365日に延長
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社員の便宜を
考慮した様々な独自制度の導入敷地内託児所の運営は、外部の専門業者に委託しており、安心して育児をしながら仕事に取り組める環境づくりに努めています。残業を考慮し、夜20時まで利用可能な敷地内託児所「コアラぽっけ」は、男性社員も多く利用しており、現在の男女の利用比率は、約半々となっています。
その他、男性の育児参加促進も考慮し取り入れられた育児奨励休暇(有給)の利用者も年々増加しています。
また、育児や介護休業制度を利用する上で心配となる経済面については、給与・賞与の一部支給による支援制度があり、安心して育児・介護に臨める環境になっています。介護制度の利用については、現在はまだ介護が必要な世代は家庭内で解決したり、フレックスタイムや年次有給休暇を利用するなどして対応するケースが多く、制度の本格的な利用者は少ないですが、今後、介護世代が増えた時には状況が変化するかもしれません。
WLBにつながる様々な取組
- ●WLBに関するパンフレット
- 誰もがすぐに制度を理解し、利用できるようマンガでわかりやすく解説したマンガ仕立てのパンフレットを作成。全社員に配布。イントラ内にも設置することで常に閲覧可能
- ●インターネットサービスを利用した職場復帰支援プログラム
- 育児休業取得者の復帰を支援するために、外部専門業者の運営する育児休業中能力支援プログラム「wiwiw」を導入。育児をしながら自宅で、インターネットを使用して、資格や語学など様々な復帰後役立つプログラムを受講することができる制度
- ●メンタルヘルスケア
- 定期検診時にアンケートを実施。ヘルスケアスタッフによるカウンセリングが受けられる
- ●健康管理の充実
- 長時間労働者健康診断を毎月実施。昼休みを利用したウォーキング大会を年2回実施
- ●ボランティア休職、休暇制度の導入
- 献血、アルミ缶や切手などの収集活動、地域ボランティア活動、寄付など
- ●自己啓発支援プログラム
- 会社指定の資格取得、語学習得に対して補助金を支給。定時後の社内で英会話レッスンの受講が可能
- ●半日単位の休暇制度
- 子供の送り迎えや社員の地域活動などに利用可能な半日単位の休暇制度
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労働時間の管理を徹底することで無駄な残業を削減
労働時間の適正化に向けた取組を行うWLBは全社員の権利という考えのもと、労働時間の低減活動については、特に力を入れています。最近では、中抜け時間や残業とのかい離時間の細かなチェック管理を行うことにより、業務や労働時間の適正化を図り、場合によっては人員補充を行う活動に取り組んでいます。
challenge for the future
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制度導入を通じ、会社の思いを社員に伝える
WLBのための様々な制度を会社に導入する上では、社員のモラルも重要になってきます。そのためには、なぜこのような制度を導入するのか会社の思いをしっかりと伝えていく必要があります。そのためにも、わかりやすいハンドブックの導入やイントラネットの利用など今後も社員への周知にひと工夫をしていきたいと考えています。
これからWLBに取り組む企業様へのアドバイス
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制度を利用する人しない人に差が出ないよう、
すべての社員にWLBの意義を理解してもらうことが大事WLBを推進するためのポイントは、「次代を担う社員のニーズに応える」「休みやすい休暇を考える」「分かりやすいPRで制度を普及」です。
また、休暇を取る人、全く取らない人との差が広がっていることが気になります。制度内容を理解してもらうことは当然ですが、環境を整備して社員を守ろうとする会社の思いも理解してもらえるように、WLBの意義をきちんと啓蒙することも必要だと思います。
社員の声
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私は、短時間勤務の派遣社員として、当社に入社し、その後、正社員として登用されました。現在は、育児フレックス制度を利用し、子育てをしながら働いています。
現在、子どもは小学生ですが、特に朝の時間帯など、想像以上に親が参加しなければならない行事が多いため、当社のフレックス勤務を利用し、予定に合わせて日ごとに勤務時間を変えることで、学校行事には極力参加するようにしています。仕事を理由に小学校行事をお休みしたくなかった自分にとって、このフレックスタイム制度は、非常に使いやすいことを実感しています。利用の際には、上司や周囲の同僚も理解し、協力してくれるため、非常に利用しやすいと感じています。 -
私が所属する部署は、法務部で、男性8名、女性2名の計10名が勤務しています。部署では、週1回ミーティングを開いているので、その場で今週いつフレックス勤務するかをあらかじめ伝えるようにしています。同じ部署で働いているもう一人の女性は、新入社員のため、私が教育する立場にあります。私はフレックス勤務や突然お休みをいただく場合があるので、どちらがいなくても、業務が滞りなく進むように教育してきました。そのおかげで、突然のお休みでも、電話一本の申し送りで業務の引き継ぎが完了しています。
(法務部 K・Sさん)
東海ゴム工業株式会社
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- 工業用ゴム製品の製造・販売
- 小牧市
- 3010名(男性:2694名 女性:316名)
- 防振ゴム・ホース等自動車用部品、精密クリーニングブレード・精密ロール等IT関連部品、各種産業資材の製造・販売
- http://www.tokai.co.jp/