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企業の取組事例
株式会社今仙電機製作所

業務改善への意識向上により
時間外労働低減や短時間勤務を実現

株式会社今仙電機製作所

女性社員の声を取り入れ、 職場環境の改善を目指す: 近年、育児休業を取得する女性社員が急増したことや、4年程前から女性の総合職を積極的に採用しようという会社方針が掲げられたことをきっかけに、女性がより快適に働き続けられる環境整備を目指して、ワーク・ライフ・バランスを推進するようになりました。また、数年前、女性社員の声を職場環境の改善に反映するための意見交換を行い、その際に集まった意見・要望などを参考に少しでも環境の改善を進めて行ける様、検討をしています。

育児・介護に関する先進的な取組

●育児短時間勤務制度は子が小学校就学前まで。
●社員本人を対象に出産祝金を支給。: 配偶者も社員（夫婦ともに社員）の場合は、両名に祝い金を支給
●妊娠中および出産後1年以内の社員は通院休暇（1日単位・無給）が取得可能
●育児・介護休業者へ社内報を毎月送付することで、休業している間の社内の様子をお知らせしております。

ＷＬＢにつながる様々な取組

●勤続年数に合わせてリフレッシュ休暇（有給・補助金あり）。
●社員本人は4日まで、子女は2日まで結婚休暇取得可能。
●誕生日特別休暇取得可能。
●8月に2日間、一斉年次有給休暇取得日を設定。
●管理職向けにメンタルヘルスに関する教育を実施。
●メンタルヘルスに関するアンケート調査（ストレスチェック）の実施。
●団体長期障害所得補償保険制度の導入。
●定年を控えた社員を対象に、退職および再雇用に関して社会保険労務士を交えた個別面談を実施し、定年後のライフプラン設計をサポート。
●地元の中学生を対象にした職場体験、自転車交通教室の開催など地域貢献活動を実施。

業務改善への意識向上
労働時間低減を含めた業務効率改善のため、社員から改善策を随時募集し、提案内容に応じてポイントを加算しています。取得ポイントの目標を設定し、年間を通じて貯まったポイントと内容に応じて表彰を行い、優秀な改善策については他部署でも導入するなど、全社を挙げて業務改善の意識向上を図っています。
管理者への注意喚起によって、勤怠の改善を促進
総務部が管理する勤怠情報を基に、残業時間の多い部署や年次有給休暇取得率の低い部署については、管理者に対して注意喚起を行っています。また、労働組合が毎月発行する社内報に３６協定時間を掲載することで、残業時間限度を周知しています。
常駐する保健師との連携でメンタルヘルスをケア
保健室に保健師が常駐しているので、心身の悩みを気軽に相談できる環境が整っています。日頃から総務部、労働組合、保健師が情報交換を行い、欠勤が続いている社員や、ストレスチェックの結果に応じて保健師から連絡を取ったり、面談を行ったりするなど、細やかに対応しています。また、保健室を周知するために、新入社員の研修時に保健室に関する説明を実施している他、所属長からは、些細なことでも気にかかる点があれば保健師に相談するように促すなど、保健師と連携し、メンタルヘルケアに関する取り組みを行っています。

challenge for the future

製造現場における女性社員の勤務環境設備や
男性社員の育児休業取得を推進
製造現場ではフルタイムでの勤務が原則となるため、育児短時間勤務制度やフレックスタイム制度の活用が現実的には難しい状況です。製造現場では出産を機に退職する女性社員もいるため、受け入れ態勢の整備も含めて、製造現場における女性社員の勤務環境改善が急務であると感じています。
育児支援に関する制度の周知徹底を図るため、出産、休業、復職の流れとその時々に応じて活用できる制度を解説したガイドブックの作成を行っています。平成２５年度中の完成を目指し、各職場に設置して誰もが気軽に閲覧できるようにしたいと考えています。
また、男性社員の育児休業取得実績がまだないため、今後は男性社員に向けての制度の周知も図っていきます。さらに、介護休業に関する制度の改革、受け入れ態勢の整備を図るなど、仕事と家庭の両立をサポートしていきます。

これからＷＬＢに取り組む企業様へのアドバイス

社員同士のコミュニケーションの場を設けることが重要であると考えます。出産・育児などの制度活用に関する情報交換や、気軽に悩みを相談できる環境づくりにもつながりますし、より働きやすい職場づくりのためのアイデアが出るきっかけにもなると思います。

社員の声

KMさん（女性）
育児休業取得後、短時間勤務制度を利用して復職しました。始業、終業をそれぞれ30分ずつ繰り下げ・繰り上げ勤務にすることで、育児や家事に有効に時間を利用できています。近年は、制度を活用する女性社員が増加しており、職場の方々の理解と協力のおかげで復職後も働きやすい環境が整ってきていると実感します。今後も、より、みんなが利用しやすい制度になるよう、会社全体の雰囲気も含め、さらに良い方向に変化していくことを願っています。