株式会社ジェイアール東海髙島屋
- 開業から14年目を迎え
育児休業利用者が年々増加。
ニーズを把握し制度をより手厚く -
平成12年に開業し、今年で14年目を迎えます。年々、開業時に入社した女性社員が育児休業を利用する機会が増加し、社員からも制度の充実を望む声が多く出ました。弊社でもこうした声に応え、働きやすい職場作りを心掛け、制度を手厚くしてきました。たとえば平成20年に育児休業制度の取得可能な期間を、子が3歳に達するまでと法定以上に延ばしたことも社員の要望に応えてのものでした。
育児休業制度の利用者は開業から述べ約270名。今でも約70名の休職者がおり、今後も多くの社員が制度を利用していくだろうと考えています。
育児休業から復職までをサポートし、女性社員がより良いキャリアプランを描けるような職場作りをこれからも目指します。
育児・介護に関する先進的な取組
- ●子が3歳に達するまで取得可能な育児休業制度
- ●配偶者分娩休暇
- 2日間取得可能(特別休暇として付与)
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長時間と短時間を組み合わせられる
変形労働時間制がメリハリを生む各売場の繁忙期や、個々の社員の事情に応じて長時間勤務シフト(9時間)と、短時間勤務シフト(6時間)を組み合わせられる変形労働時間制を採用。無駄な残業を減らすことはもちろん、メリハリのある仕事環境を生み出しています。また、お中元の時期やバレンタインなど各種イベントを迎えた繁忙期には、人事部などの後方部門も売場の仕事をバックアップするなど、社員みんなで各部門をサポート。こうした柔軟な体制と風土が、開業当時から根付いています。
近年では、希望する社員が自由にセミナーを受講できるセミナー強化月間を設けています。笑顔講座といった仕事に直結するものから、自分のライフプランを見直すセミナーもあります。育児休業などの制度を手厚くするほかに、こうした社員のキャリアアップや、働きがいを感じてもらえる制度の制定にも力を入れています。
WLBにつながる様々な取組
- ●制度が改正される場合は社内報で周知するほか、「改正ガイドブック」を作成。
休職中を含めた全社員に配布 - ●ワークライフバランスセミナー
- 年1回実施。育児休職からの復帰社員のほか、管理者なども参加。
- ●業務効率化推進委員会
- 労働組合と人事部で運営。定期的にミーティングを行いワークライフバランスの推進に向けて意見交換をするほか、「ノー残業デーの実施」など、年度ごとにテーマを設定。
- ●交休日と年次有給休暇を組み合わせ、上期と下期それぞれ10日間の連休取得が可能
- ●メモリアル休暇
- 年次有給休暇を結婚記念日や誕生日などを理由に取得可能。
- ●変形労働時間制
- 長時間勤務シフト(9時間)、短時間シフト(6時間)を組み合わせ可能。
- ●健康管理センター
- 開業当初から設置。保健師1名、看護師3名が常駐。
- ●積立年次有給休暇制度
- 平成25年4月から導入。失効した年次有給休暇を最長20日間積み立てられる。
病気、介護、ボランティアの3つの理由で取得可能。 - ●ボランティア休暇
- 平成25年4月から導入。
1年で5日間を上限に取得できるほか、前述の積立年次有給休暇をボランティアを理由に取得することも可能。
challenge for the future
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弊社は開業から14年目、社員の平均年齢も31歳とまだまだ若い会社です。
今後、女性が活躍する場面を増やしていくためには、育児休業から復職し、正社員として安心して働ける環境を整え、しっかりとキャリアプランを考えることができる会社にすることが必要です。女性に限らず社員の定着化と能力向上に向けて、今後も制度を整え、当社の成長に繋げていきたいと考えています。
もう一つは「時短勤務の期間は、子が3歳まででなく、もう少し期間を延ばしてほしい」という声もあります。現場の状況と社員の要望のバランスを考えながら制度を検討し、多くの女性管理職者が働いている、そんな職場にしていきたいですね。
これからWLBに取り組む企業様へのアドバイス
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やはり職場の理解と職場全体でサポートする環境は不可欠です。人事部でも、社員に冊子の配布やセミナーの実施などで浸透させるよう努めています。
また、日頃から実際に売場で働く社員の声を聞くようコミュニケーションを取っています。
株式会社ジェイアール東海髙島屋
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- 卸売・小売業
- 名古屋市
- 1043名(男性236名、女性807名)
- http://www.jr-takashimaya.co.jp