株式会社アイセロ
- 生活環境の変化に対応した
世代別のサポートを強化 -
株式会社アイセロは、汎用プラスチックに独自技術を加えた機能性フィルムと容器を開発・製造している会社です。高い品質の製品を安定供給するためには、人材の定着が最優先課題となるため、ワーク・ライフ・バランスという言葉が聞かれるよりも前から、定年まで働いてもらえる環境づくりに力を入れてきました。若い世代には独身寮、育児世代には保育ルームや法を上回る育児支援制度、シニア世代には定年後再雇用制度などを設け、それぞれの世代にあった制度やサポートを受けられるよう配慮しています。こうした取り組みを進めたことが、従業員の定着につながっています。
育児・介護に関する先進的な取組
- ●子の看護休暇(有給)
- ●子が小学校1年生の年度末まで認められる時間外労働・深夜業の制限
- ●2日間取得できる配偶者出産休暇(有給)
- ●育児費用の貸付制度
- ●事業所内保育施設「保育ルーム“そら”」の設置
- ●正規従業員、パートタイマー従業員等、全ての従業員に同じ育児休業規程を適用
- ●介護短期休暇(有給)
- ●介護費用の貸付制度
すべての従業員が利用できる、
育児等支援制度の整備を進める男性従業員の育児等支援制度の利用については、平成11年の3か月の育児休業取得者、平成17年の短時間勤務取得者など、早くから実績があります。特に男性に向けた呼びかけはしませんでしたが、正規従業員だけでなく、パートタイマー、嘱託従業員など、全従業員を同じ育児休業規程の対象者として積極的に周知するなど、男女・雇用形態に関係なく、垣根のない職場環境の整備を進めました。その結果、より多くの従業員が、仕事と育児の両立を実現できるようになりました。
また、平成25年4月には独身寮内に事業所内保育施設として「保育ルーム“そら”」を設置。子が3歳の年度末まで利用でき、さらに、土・祝日が勤務日となった場合の一時利用は、子が小学校就学前まで利用できるほか、利用者からの要望を受けて保育料を引き下げるなど、利用しやすい環境整備に努めています。
WLBにつながる様々な取組
- ●毎年の事業計画、稼働計画(年間所定休日、労働時間含む)を社内に公表周知
- ●従業員親睦団体との定例会を月1回開催し、ワーク・ライフ・バランスに関する制度や職場環境についてのニーズを把握
- ●全従業員が共通の休暇となるよう、年間所定休日の増加に向け取組を実施
- ●半日単位で取得できる有給休暇制度
- ●年6日取得できるボランティア休暇(有給)
- ●公的資格を取得した場合に特別手当を支給
- ●社内の親睦を深めるため、家族が参加できるイベントを実施(年間20回程度)
制度を利用しやすい雰囲気づくりに尽力
従業員親睦団体との定例会を毎月開催し、従業員のワーク・ライフ・バランスに関する制度や職場環境についての要望や利用状況の報告など意見交換を行っています。そのほかにも従業員と家族が参加できるイベントを数多く実施するなど、制度を利用しやすい雰囲気づくりに取り組んでいます。
また、従業員が心に不調を抱えた場合には、関係部署、産業医などが連携して状況確認や環境改善に取り組み、休職しないよう予防に努めるほか、管理職向けにラインケア研修を実施するなど、働き続けられる環境整備をきめ細かく進めています。
challenge for the future
定年後も元気に働き続けられる制度を整備したい
これからは、定年後再雇用制度などによって60歳を超えても働き続けるという時代も来ると思います。その場合は、自身の健康や家族の介護についての制度やサポートが必要となるでしょうから、それらの整備が今後の課題です。
これからWLBに取り組む企業様へのアドバイス
社是の中に制度を考えるヒントがあります
どの企業も社是の中に「人を大切にする」要素があると思いますが、そこをもう一度見つめ直すことをお勧めします。弊社の場合「全社一体」という言葉があり、それに基づき制度や取組を見直しています。制度を見直す場合には、着実に1歩先に行くぐらいの内容を定着させるようにしています。敢えて費用をかけなくても、できることはいろいろあると考えます。
株式会社アイセロ
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- 製造業
- 豊橋市
- 517名(男性400名、女性117名)
- 汎用プラスチックを活用した機能性フィルムと容器の開発、製造
- http://www.aicello.co.jp/