株式会社トヨトミ
- 制度利用者とのコミュニケーションを重要視
一番良い労働環境を共に考える
部署間の隔たりや先輩・後輩の壁が少ない為、社内のコミュニケーションが活発です。若い人の意見が反映されやすく、働きやすい職場環境作りを実践しています。
制度においては、利用者本人に状況を確認し、一人ひとりにとってどのような労働環境が一番良いかを一緒に考え、対応するようにしています。
また、制度を利用した社員にヒアリングし、新たな課題やニーズの把握に努め、今後の取組につながるようにしています。
育児・介護に関する先進的な取組
- ●時間単位で育児・介護休暇が利用可能
- ●配偶者出産休暇制度
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女性対象者の約9割が育児休業制度を利用
安心して利用できる雰囲気が浸透育児休業の対象になりそうな社員には、育休制度の利用に関し1人1人の状況に合わせて柔軟な対応をしています。安心して休業していただけるよう、基本は、休業前の職場へ復帰することとしています。さらに、休業前の時点で、復帰後は短時間勤務を利用するなど、どのような形で復帰するかを本人と相談して決めています。休業中の状況変化によっては、復帰に際してどうしても異動が必要となる場合があります。その時は、本人の希望に沿った働き方ができる部署へ異動できるよう、各部署と調整しています。
このような取組の結果、制度を利用しやすい雰囲気が浸透し、今は出産を機に退職する女性社員はほとんどいません。対象者のおよそ9割が育児休業を利用し、その中には3度、利用した社員もいます。
WLBにつながる様々な取組
- ●ノー残業デーを実施
- 毎週、水曜日と金曜日に設定。朝礼で注意喚起、定刻に消灯する事を周知徹底。
社員には、仕事のやり方を考え、1分でも5分でもいいから業務を短縮する工夫を求めている。 - ●時間外労働の昨年同月対比
- 昨年同月対比により、時間外労働が増えている部署の管理者に注意喚起。
時間外労働が増えた理由を把握。 - ●年次有給休暇は半日単位の取得が可能
- ●メンタルヘルスへの取組
- 時間外労働が月60時間を超過した社員は産業医との面談を実施。
月1回無料相談を実施。 - ●資格取得支援
- 業務に関係する資格の受講料を会社が負担。
- ●高齢者継続雇用制度
- 60歳から65歳にかけて毎年、契約を更新して継続雇用を行う。
65歳以上はアルバイトとして雇用。
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- ●クラブ活動
- 文科系・スポーツ系の中から2つまで所属可能、活動費の一部を会社が負担。
- ●各種イベントによる社員同士の交流
- 開催費を会社が負担し、ソフトボール大会、いちご狩りなど社員の家族も
参加できるイベントを定期的に開催
challenge for the future
休暇を取得しやすい環境づくりのため新たな取組が必要
当社では、女性の育児休業取得は浸透していますが、年次有給休暇を利用する社員が少ないことが課題となっています。周囲に及ぼす影響を気にしたり、遠慮があるため、休暇を取得しづらい風土になっていると感じています。
男性の育児休業取得や介護休業取得もそのような要因で進んでいないと思うので、今後は、女性の育児休業のように取得しやすくなるよう、経営者や社員の意識を変えていく必要があると感じています。
これからWLBに取り組む企業様へのアドバイス
制度の利用を対象者へ促し、まずはひとり目の利用者を
当社で女性の育児休業取得が浸透した要因としてあげられるのは、対象者へ直接、制度の利用を促してきたことだと思います。対象者本人からの申請を待つのではなく、こちらから積極的に声をかけて取得を促すことで、気兼ねなく安心して取得してもらえる雰囲気づくりを心掛けてきました。
また、ひとり利用者が現れることで、他の対象者も続いて利用しやすくなったり、より制度が周知され、浸透してくると思います。
制度づくりだけではなく、利用しやすい雰囲気づくりを進めていくことが大事だと思います
株式会社トヨトミ
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- 製造業
- 名古屋市
- 500名(男性395名、女性105名)
※平成25年7月現在 - 石油ストーブ、石油ファンヒーター、電気暖房機、窓用エアコン、冷風除湿機、加湿器、空気清浄機等の製造及び販売
(国内・海外) - http://www.toyotomi.jp/