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ユニー株式会社
- パートも正社員も働きやすい会社へ
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当社は、「会社の基礎は人である」という考えのもと、パートタイマー従業員の比率が8割を超えたため、正社員中心だった制度を改め、全従業員が利用しやすい制度へと転換しました。パートタイマー(有期・時間給)は基本的に、正社員と同じ内容で、育児や介護に関する制度を利用することができます。さらに週25時間以上勤務する長期間パートタイマーは、短時間勤務も可能となり、育児や介護など家庭の事情を抱えていても、働きやすい環境になりました。
また、制度の取得者から意見をヒアリングしてニーズの把握に努めるなど、より実態に近く、多くの人が使える制度にしようと常にチェックを行っています。
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育児・介護に関する先進的な取組
- ●小学校3年生の終期まで利用できる育児短時間勤務制度(短縮時間は2~2.5時間で選択可)
- ●社員が半日単位で取得できる子の看護・介護休暇
- ●2日間取得できる配偶者出産休暇(有給)
- ●育児・介護サービスを利用する社員に対して費用を助成
- ●休業者が復帰しやすいよう自宅に近い店舗での勤務に配慮
- ●休業者がいる職場では派遣職員や新規採用職員等にて人の補充へ配慮
- ●社内報や制度改正等のお知らせを郵送し休業者への情報提供を行う
無理なく働いてもらうための制度を整備して
モチベーションアップにつなげる育児や介護の休業が長くなると復職へのモチベーションを維持し続けるのが難しくなる傾向があるため、「子育てや介護をしながらでも無理なく働くことができる」よう制度の充実を図りました。たとえば、元の店舗や自宅に近い店舗で復帰するといった配慮や、小3終期まで、2時間程度の短縮で選択できる育児短時間勤務など、多くのパートタイマー従業員に支えられている企業として、正社員と同様の制度を利用できるよう改善した結果、パートタイマー従業員のモチベーションもアップ。正社員への登用制度を利用して平成25年度には10名が新たに登用されるなど、現場にも変化が見られるようになりました。
また、ユニーグループ総合福祉センター「ユーアイクラブ」にて、ベビーシッターの紹介や費用援助、出産・子女育成融資、契約託児施設を提供しており、子育て中の従業員をサポートする体制も整っています。
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WLBにつながる様々な取組
- ●個人ごとに設定する月2回のノー残業デー
- ●社員が年6日分12回まで半日単位で取得できる有給休暇
- ●年8日間週休用休日につなげて取得できる連続休暇用休日(店舗従業員はほぼ100%取得)
- ●本人や家族の誕生月に取得できるアニバーサリー休暇
- ●店舗ごとに従業員1~2名が担当になりメンタル相談窓口を開設
- ●人事や社長室など各担当の部長が直接相談に対応するヘルプラインの設置
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今後の生き方や働き方をともに考える
従業員の多様な働き方を支援するため、勤務時間や勤務地、今後のキャリア等についての希望を確認する「自己申告制度」や離職者の再雇用制度など、経験や知識の豊富な「人財」を育て、イキイキと働ける環境の整備を行っています。メンタルヘルス対策においては、店舗ごとに、メンタルヘルス研修を終えた副店長および女性従業員1~2名が担当となり、なんでも相談できる体制を整えました。さらに、人事・法務・総務・社長室の各担当部長に直接相談できる本部へのホットラインも設置。悩み事を抱える従業員に対して、何らかの解決法が見いだせるよう強力な布陣を組んで支援しています。
サポート体制を充実
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challenge for the future
「個人よりチーム」を意識づけて
残業時間をもっと減らしたい残業時間短縮のために、ノー残業デーを設定したり、売場の体制を臨機応変に変えたりと様々な取組を行い、成果もあがっていますが、現場に出る従業員の中には、仕入れた商品に対する愛着と責任感から、労働時間を超過してしまうことがあるようです。そのため、現在は、普段から「仕事はひとりで抱えず、チームでやっていこう」と上司が声がけしながら、仕事に対する意識を変えていこうと取組んでいるところです。
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これからWLBに取り組む企業様へのアドバイス
すぐに効果を求めず、
時間をかけてゆっくり変えていきましょう私どもの場合は、制度を変えていくにあたって「すぐに効果が出ることはない」と様々な取組を長期間をかけて行ってきました。アドバイスできることがあるとすれば、この点だけです。男性の育児休業についても、まず担当者である私自身が第一号となって、3週間の休業を取りました。結婚した男性社員には、自身の経験を交えながら取得を促しています。このようなことも、長い間をかけて、浸透させていければやがて大きな成果となっていくのではと思います。