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名古屋総合システム株式会社
- 若手社員の定着を目的に
残業抑制や有給休暇取得促進を行う -
WLBへの積極的な取組は、平成26年度に行われた名古屋市の“なごや若手社員定着支援事業”がきっかけです。社員全員にアンケートを実施したところ、残業の改善やWLBの充実を求める声があがったため、まず「残業抑制」と「有給休暇取得促進」について改善を図ることになりました。
「残業抑制」については残業時間が多くなりがちだったシステム開発部を中心に進めました。「ノー残業デー」を設定し、会社のイントラ上でスケジュールを共有したり、上司が率先して帰るよう働きかけたところ、効果はてきめんでした。そして「有給休暇取得促進」については、子育て世代からの要望もあり、時間単位で取得できるように制度を改正し、年次有給休暇を取得しやすい職場環境整備を行いました。
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育児・介護に関する先進的な取組
- ●小学校就学前まで利用できる育児短時間勤務
- ●子が3歳未満までは6時間の勤務時間の時間帯を、3歳から小学校就学前までは時間帯と時間数(6-8時間)を個別の事情や希望に応じて柔軟に決められるよう細かく対応
- ●子育て・介護の両立支援制度の内容について、朝礼の時間を活用し、継続して周知
子育て・介護世代が増えることを想定し
制度拡充のための検討を常に行う全従業員50名のうち女性が10名、さらに20代の独身者が多い職場のため、育児や介護の対象になる従業員が少ない状況です。しかし、これから子育て・介護世代が増えることを想定して、対象者をモデルケースとして制度拡充のための検討を常に行っています。
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WLBにつながる様々な取組
- ●毎月1回実施している「ノー残業デー」
- ●時間単位の取得が可能となった年次有給休暇
- ●全従業員に対して社長が個別で行う
ランチミーティング
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社長自ら個別に従業員とコミュニケーションをとる
“なごや若手社員定着支援事業”の取組のひとつとして始めたのが「社長とランチミーティング」です。自分や家族の状況、働き方の希望などをざっくばらんに話す機会があることで、社長はより従業員個々の状況を知ることができ、従業員は思いを伝えることで自身の働き方を見つめ直すことができると双方に好評の企画でした。この取組は今後も継続していく予定です。
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challenge for the future
会社に合うか精査しつつ、さまざまな制度を拡充
来年度から「ノー残業デー」を拡充して実施するほか、妊娠判明時から両親ともに取得可能な短時間勤務や看護休暇は特に日数制限を設けないこととするなど、他社の取組も参考に、会社に合う制度かを精査しつつ、今後さまざまな制度の拡充を行う予定です。
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これからWLBに取り組む企業様へのアドバイス
従業員全員で制度を作り上げるという意識が大切
「残業抑制」と「有給休暇取得促進」の取組について、短期間で効果を生むことができました。それは、アンケートの集計結果や課題、これからの方針などを周知し、取組の背景や経緯を充分理解してもらったことで、「従業員全員で作りあげた制度」という意識が生まれたことがよかったのだと思います。最も大切なのは、他社様も言われているように周知だと思います。折に触れて、全員に周知することで、制度を受ける本人はもちろんサポートする同僚や上司の意識も変わりますので、今後とも周知には特に力を入れていきたいと思います。
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名古屋総合システム株式会社
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- 情報サービス業
- 名古屋市中村区
- 50名(男性:40名 女性:10名)
- 直ユーザー、日本ユニシスグループ、三菱電機グループ、日立グループ各社はじめ、約170社と直接取引を行い、安定的に依頼を請けています。
【事業内容】
・コンサルティングサービス
・システム開発
・ソフトウェアプロダクツの販売/導入サービス
・システム保守/サポートサービス
・人材派遣業
・インターネット関連事業 - http://www.nasubi.co.jp/