エイベックス株式会社
- グローバル化が進み社員数も急激に増加
会社は新たな局面にあります -
平成25年で設立から65年目を迎える弊社ですが、17年前は38人の町工場でした。それが近年、急成長を遂げ、現在では約300名の社員数を誇るまでになりました。そのため、社員を管理できる立場の社員をまだまだ育成できていないなど、これまで経験したことのない悩みも出てきています。ただ、ここまで会社を存続させてこられたのも、常に「社会に必要とされる会社であるためには…」を考えてきたからです。
リーマン・ショックで売上が大きく落ち込んだ時に、弊社の会長は「私財を投げ打ってでも社員を守る」と言いました。社員を家族同然と考える風土は、町工場だった時代から弊社に根付いています。
会社の成長が進み、さらに社員数が増えれば、これまで直面したことのない問題が出てくると思います。こうした問題を解決する制度を制定するため、弊社では部署間の交流を深めるためプロジェクト制を採用、社員の声を拾いやすい環境を構築し、これからも、より社員が利用しやすい制度を制定していく考えです。
WLBにつながる様々な取組
- ●共育デー(WLB制度の周知を兼ねた研修、年3回実施)
- ●ノー残業デー(毎週金曜日)
- お客様対応等により定時に帰れない社員は、就業時間を1時間繰り下げたり、ノー残業デーの曜日を変更したりするなど柔軟に対応。
- ●休暇取得計画
- 年次有給休暇(年5日)とアニバーサリー休暇(年1日)については休暇取得計画を作成し、毎月部署別、個人別で集計。
- ●家族会の実施(社内見学・食事会など)
- 交流会では家族からの意見をヒアリング。
- ●タイムマネジメント研修の実施
- 時間管理の概念や実践方法を研修等により社内へ浸透させ、業務効率化による無駄な時間外労働の削減につなげています。
- ●正規・非正規雇用転換制度
- ●社内電子掲示板
- 制度情報などの情報を掲載。
アニバーサリー休暇の取得を促進
結婚記念日や家族の行事など、様々な個人の事情により取得可能なアニバーサリー休暇(年1日)を制定し、取得を促進しています。また、年次有給休暇についても、年5日間は休暇取得計画を提出してもらい、各部署、社員間で繁忙期などを考慮し、取得しやすいように努めています。社員みんなが学ぶ、共育デーを実施
年3回社員が新たな技術を習得できる日として共育デーを設けています。具体的には、社員が講師となって業務に役立つ技術を習得できる研修を20講座ほど用意し、希望の研修を社員が選択して受講できる仕組みになっています。なお、共育デーは、平日の業務時間内に実施されます。
この共育デー実施日には、就業規則やWLBに関わる制度の説明等も行うことで、制度周知にも役立っています。
challenge for the future
- グローバル化を進めて社員数が急激に増えたのは近年のことです。若い世代を積極的に採用していることもあり平均年齢も29歳と非常に若く、そのため現在、管理職に就く社員数がまだまだ少なく、その下で働く社員数とのバランスが取れていません。現状を改善するために、1人の管理職者が評価する部下は7人以下と明確に定め、取組をスタートしています。一人ひとりを上手く評価したいと考えています。社員を甘やかすのではなく、安心できる職場環境で成長させることに取り組んでいきます。
これからWLBに取り組む企業様へのアドバイス
一時ではなく、長い目での環境整備が重要
社員には、仕事を通じての成長と喜びを共に感じることができれば良いと思います。弊社は派遣社員などに頼らず、100%自社雇用です。雇用の創出とともに、弊社で働く社員すべてが20年以上勤続した状態で定年を迎えるためにはどうすればいいか?を常に考えています。一時のことと考えて経営を点でみるのでなく、冷静に線で見た上での制度の制定、職場の環境づくりが大切だと感じます。
エイベックス株式会社
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- 製造業
- 名古屋市
- 292名(男性171名、女性121名)
- 自動車部品を中心とした小物精密切削・研削加工部品の製造・販売、主に自動車部品の高精度小物切削・研削加工を行っている企業です。未来の企業発展および社会的貢献をめざして、技術力向上に力を注いでいます。経営戦略の実現に向けて、平成16年1月より三重県桑名市にて、世界競争力に対応できる新工場が稼動しています。
- http://www.avex-inc.co.jp