株式会社ラッシュ・インターナショナル
- 女性経営者ならではの細やかな気遣いで
仕事と家庭生活の両立をサポート -
女性でもやりがいを感じながら、仕事と家庭を両立して働き続けることのできる会社をつくることが、出産後、間もなく起業した私(倉田社長)の会社設立時の必須条件でした。そのために当時から現在まで一貫して社内外への必要な意識付け、意思の疎通を行っています。
これからますます、社会において女性の力が求められ、育児をしながら働き続けることは、女性にとって当然の姿になってくると思います。仕事と家庭の両立を実現するために必要な仕組みづくりはもちろんですが、その後ろ盾となる自己成長への支援、家族への気遣いなど、女性経営者ならではの視点で会社を運営しています。経営者として目の行き届く規模を維持しつつ、社員も家族も幸せだと思える会社を目指して、みんなで力を合わせて頑張っています。
育児・介護に関する先進的な取組
- ●出産後、初めて保育園への通園が始まる時期は、短時間勤務が可能であり、勤務時間帯は個別に相談して決定。環境に慣れてきたゴールデンウィーク明けを目途に、相談の上、通常勤務へ移行。
- ●子の行事や家庭の都合に合わせて、フレキシブルな勤務時間を容認。例えば、子が幼い間は、終業時間を2~3時間繰り上げるなど、臨機応変に対応。
- ●子の看護や家族の介護が必要な場合は、短時間勤務や在宅勤務を容認。
子の成長に合わせた勤務時間
“慣らし保育”の期間など保育施設や学校への通い始めは、子と本人の状況に合わせて、その都度、勤務時間帯を相談して決めています。所定勤務時間は9時~17時30分ですが、例えば保育園に通い始めの頃は通園後、少し様子を見てからゆっくり出社する、子の学校が早く終わる時期には子の帰宅に合わせて終業にするなど、臨機応変に対応しています。
ワークシェアで助け合い
子の看護や介護をしなければならない状況が生じた場合には、短時間勤務や在宅でできる業務を割り振るなど、業務量と内容を調整しています。また、日頃から業務メールを全社員に転送して情報共有をするなど、常にワークシェアを推進することで、担当者の急な休暇にも業務に支障が生じないようにサポート体制を整えています。休暇や変動勤務に関わるプライベートなスケジュールについても、すべて開示するなど、オンオフ問わず情報の共有を徹底することで「その人でなければ出来ない」という業務をつくらない工夫をしています。
WLBにつながる様々な取組
- ●採用試験の面接で、ワーク・ライフ・バランスを重視しているという会社方針を伝達し、入社時から意思の疎通を徹底。
- ●会社方針を明文化した冊子を作成し、全社員に配布。毎週月曜日の朝礼で読み合わせを実施して意識の統一をはかる。
- ●毎日18時にチャイムを鳴らすことで帰宅を促進。
- ●プライベートの時間を有意義に過ごすため、年間130日間の休暇を設定。
- ●業務内容のみならず、プライベートの予定を社員間で開示し、明確にすることで、お互いに信頼し合う風土をつくり、不在時の対応や急な休みにも、業務に支障をきたさないよう徹底。
- ●セミナー受講や資格取得のためのテキスト代、受験費用など、自己啓発に関する費用を会社が負担。
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残業は1か月5時間まで
“時間ではなく成果に見合った報酬”という理念のもと、所定時間内に効率良く仕事を行い、自ら能力を磨くという意識を高める取組を行っています。所定外労働時間の多い社員は基本給を減給するなどワーク・ライフ・バランスの実践へ向け、業務改善意識を高めるように促進。そのために、社員一人ひとりの業務が時間内に対応可能なボリューム、内容であるかを常にチェックして、業務の割り振りを行っています。また、社外のパートナー企業やお客様にも会社の方針としてワーク・ライフ・バランスを重視していることを社長から伝達し、理解を求めるように努めています。
家族との絆づくりをサポート
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子をはじめ、家族とのコミュニケーションを大切にすることで、社員も家族も安心して働くことができる環境づくりを実践。子が学校から帰宅した際や預け先の実家などからの電話連絡は、業務中でも普段から認めています。また忘年会には家族も招待する、預け先がない時は、会社に子を同行して遊ばせておけるように、お絵描きセットなどの遊具を常備するなど、女性が多い会社ならではの視点で、柔軟な対応を心がけています。
また、通常のボーナスとは別に、会社の利益や本人の貢献度に応じて、3か月に1回、プチボーナスを支給。これは“家族のために使う”ということを会社の方針として、書面で明文化しており、家族との食事やレジャー費、子の本代、仕事に協力してくれている実家の両親への恩返しなど、家族とのコミュニケーションや感謝の心を伝えるために活用してもらうようにしています。
challenge for the future
社員一人ひとりの能力アップが必須条件
- 理想的なワーク・ライフ・バランスを実現するためには、まず社員一人ひとりの能力アップが必要です。会社の仕組みを作ることと並行して、その理想的な仕組みを推進した場合にも、会社としての生産性を下げず、利益を維持できるように、自己啓発の補助や向上心を引き出す意識付けを継続していかなければならないと感じています。社員全員が会社にどっぷり甘えていては、ワーク・ライフ・バランスは実現できません。
社員の声
現在、子どもが3人いて9時~16時30分という時間帯で勤務しています。この時間帯ですと、通常はパート勤務が多いと思いますが、この会社ではこのような条件でも正社員として働くことが可能ですし、責任のある仕事も任せていただけます。子どもの成長に合わせて働き続けることができ、自分自身が成長するチャンスもありますし、将来のことまで視野に入れた仕組みが整っている会社です。
【Y.Sさん】結婚と2度の出産を経験。現在は育児休業を取っていますが、平成25年4月に復帰します。この企業規模で2回の育児休業が認められたことや、1人目の産後復帰の際には、保育園の実情に合わせて段階的に勤務時間を変えられたことなど、柔軟な対応があったからこそ復帰を決意できました。社長や社員の皆様の理解と協力があってこそ、無理なく仕事と家庭の両立ができるのだと思います。
【Y.Kさん】
株式会社ラッシュ・インターナショナル
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- サービス業
- 名古屋市
- 11名(男性:3名、女性:8名)
※平成25年1月15日現在 - 販売促進支援コンサルティング、CS及びES向上アンケート調査、顧客管理、データ入力、翻訳など
- http://www.rush-i.com