株式会社イーオン・セントラル・ジャパン(中部本部)
- 社員の安心感と戦力確保につながる
制度の拡充 -
イーオン・セントラル・ジャパンは、21時までという遅い営業時間が影響して、結婚や出産を機に退職する社員が多く、入れ替わりの多い職場でしたが、7年ほど前に、総責任者である本部長が、出産等で良い人材が抜けていくのは会社の損失である、と子育て支援に向けて大きく舵を切ったことがきっかけとなり、制度の拡充を進めてきました。
育児・介護に関する先進的な取組
- ●配偶者出産休暇(有給・2日間)の義務化
- ●所定外労働の免除制度は、小学校就学の始期に達するまで利用可能
- ●希望者は勤務地や勤務時間・業務を限定し、育児との両立をしやすい環境を提供
- ●出産・育児・介護・看護等で離職した社員の再雇用制度
- ●職場復帰後の研修や面談の実施
- ●出産祝い金の支給
- 本人だけでなく配偶者が出産の場合も対象。
WLBにつながる様々な取組
- ●半日単位で取得できる年次有給休暇制度
- ●ノー残業推進月間(11月・12月)の制定
- ●社内LAN上の掲示板における制度紹介
- ●月1回の会議や研修におけるWLBについての周知
- ●メンタルヘルス復帰後の研修や面談の実施
業務のシステム化で
残業ゼロを目指す社員の多くは、生徒様との結びつきが深く、また責任感ややりがいから、年次有給休暇をあまり取得しない傾向があります。そこで、せめて残業をゼロにしていこうと、ノー残業推進月間を設け、働きかけを行っています。手書きの書類をパソコンで入力できるようにするなど業務の簡素化にも着手し、労働時間低減に向けて動き出しています。
メンタルヘルスは個別対応で
復帰・完治を目指す生徒様とのコミュニケーションが密になるほど、また責任感ある社員ほど、ストレスを抱えやすい状況になります。そこで、管理職など責任者は外部のメンタルヘルス研修を受講し、予防に努めています。また、メンタルヘルス不調者には、人事部員や上司が面談し、本業務への復帰にあたって軽微な作業から始め、少しずつ慣らしていくよう個別プログラムを組んでいます。
challenge for the future
子育て中の社員がフルタイムで
働ける環境をつくりたい12時から21時までという営業時間の中、夜間も利用できる保育所があまりないこともあり、フルタイムで働くことは難しい現状があります。社内保育所を検討したものの、教室が様々な地域に点在している中、どこに、どうやって開設するとよいか、という難しい問題もあり、フルタイムで働ける環境づくりが今後の課題です。仕事を優先する社員が多いため、フルタイムで働くことができる環境を整えることで、仕事も家庭も大切にしてほしいと願っています。
これからWLBに取り組む企業様へのアドバイス
経営層が会社を変えるべく
意識改革を行ってください制度やルールを変えるには、やはり経営層の「変えなければ」という意識・意欲のもちようが大きいと思います。結婚や出産などのライフイベントに影響されずに、安心して働ける職場づくりは、トップダウンで行わないとなかなか整備できません。これからWLBに取り組む企業様は、ぜひ社長はじめ経営層から、意識改革を進めることをお勧めします。
社員の声
育児休業を取得させていただき、現在は短時間勤務制度を利用して職場復帰しております。休業中は、以前働いていた職場で、また勤務できるという安心感があり、おもいっきり育児に専念できました。
制度を利用する前は、ちゃんと仕事に復帰できるのかなあなどと、色々悩みましたが、今は仕事と子育てとの両立で、とても充実した日々を送っています。働く母にとって、とてもありがたい制度ですので、利用されることをお勧めします。
(法人課 Y.Yさん)男性社員として、「育児休業制度」と「配偶者出産休暇」を利用し、休暇を取得しました。2人目以降の出産ともなると、上の子供の面倒や保育園、幼稚園への送迎なども必要ですが、「配偶者出産休暇」は弊社独自の制度で、出産前に取得することもできるので、とても助かりました。他にも、出産祝金制度などもあり、こうした法定を上回る制度は、会社の方針を表すため、同時に「制度を利用しやすい雰囲気であるか」の目安にもなると感じています。
(中部本部 Y.Mさん)
株式会社イーオン・セントラル・ジャパン(中部本部)
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- 教育,学習支援業
- 名古屋市
- 543名(男性:125名 女性:418名)
- ・企業、社会人、児童を対象とする語学学校「英会話のイーオン」の運営
・語学教材の製作及び販売
・海外留学の企画斡旋 - http://www.aeonet.co.jp/