角文株式会社
- 「残業は当たり前」業界の常識を覆すため
WLBをともに学んで意識改革に取り組む -
建設業は、仕事が天候や工期に大きく影響されるため、忙しい部署は、日中は現場、日没後は会社に戻りデスクワークというように、残業前提のサイクルで動いている厳しい業界です。そのため、会社では、以前から労働環境の整備を進めてきましたが、業界の特殊性もあり、なかなか定着しませんでした。
しかし、社員の心身の健康を守るためには、まずは社内外に向けて会社の「真剣な」行動指針を表明し、実行することが重要だと考え、愛知県ファミリー・フレンドリー企業に登録。WLBの意味をともに考え、周知することで、仕事の意義や進め方、社員としてあるべき姿など、仕事に関する様々な意識改革を行えるよう努力しています。 - 家族や地域を大切にすることは
社員の幸せを守ること
仕事を愛し打ち込める周辺環境の整備にも尽力 子育てや介護、メンタルヘルスなどの支援制度を整備していく中で、制度をつくるだけ、告知するだけでは実質的な活用につながらないという現実を知りました。社員の生活や人生観の中には、必ず「家族」や「地域」が関わっています。そこで、家族や地域を大切にすることは仕事の充実につながると考え、会社が家族と触れ合えるイベントを積極的に企画。もともと社会貢献活動として行っていた環境活動をさらに社員と家族向けに拡充し、社員の仕事に対する充実感の向上に成果を上げています。
WLBにつながる様々な取組
- ●定時退社制度
- 毎週水曜日「NO残業デー」を実施。
- ●事業部門毎の一斉連休(3日間)取得促進
- 連休が思うように取得できない社員を対象。
- ●メンタルヘルス社内研修会の開催
- ●高齢者再雇用制度の促進
- 高年齢雇用安定法の改正に基づき、定年退職者のうち希望者を再雇用
- ●ホタル放流会/川の環境学習
- 地元の小学生を招いて、ビオトープ「逢妻の郷」でのホタル放流会、ならびに逢妻川での「川の環境学習」で社員が講師となり環境学習を開催。
- ●水郷の森づくりプロジェクト
- 社員とその家族が中心となって自主的に行っている環境活動。
- ●角文納涼大会
- 刈谷花火大会の日、自社ビルの最上階および屋上を開放。特等席で見る花火観賞会が好評。
これからWLBに取り組む企業様へのアドバイス
身近なことから、改革は始められます
社員と家族の思い出づくりから検討してみては社員や家族とともに地域全体を盛り上げる活動のことを、私たちは独自で「ワーク・ライフ・エリア・バランス」と呼んでいますが、この考えに至るまでは、私たちも手探りからのスタートでした。まずは家族単位での親睦、そのような身近で取り組みやすいことから始めてみてはいかがでしょうか。
1)足元の取り組みやすいことから始める
2)企業の風土に合ったところから始める
3)得意な分野から始める
4)家族がともに過ごす時間を念頭に考える
5)家族同士の懇親を図る
6)家族に職場を知ってもらう
7)家族主義の醸成
このようなことを意識して、ぜひWLBの第一歩を踏み出してみてください。
社員の声
出産を控えた社員
ライフスタイルに合わせて、休業の取得や勤務時間の変更が出来る制度が整っているので、とても安心しています。また、子育て中の先輩方を見ていても、お子様の急な発熱等で出社が困難な場合でも、会社が柔軟に対応して頂けているので、安心して職場に復帰することが出来ます。
角文株式会社
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- 業種 建設業・不動産業
- 刈谷市
- 101名(男性90名、女性11名 平均年齢41歳)※平成25年1月現在
- 建築・リフォーム・土木工事等の施工を手掛ける「総合建設業」とブランド分譲マンション・住宅の販売を行う「不動産開発業」の二本柱で、夢のある都市空間を創造
- http://kakubun.com